チャン・マリーの香港熱病日誌〜2000年黄金週間

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       4.30

名所 その2


お次はピーク・トラムでヴィクトリア・ピークへ。めちゃくちゃガスっており、視界はよろしくない。このところはいつもガスっていて、夜も100万ドルの夜景は望めていないそうだ。レスリー・チャンと常盤貴子が共演した香港映画「もういちど逢いたくて/星月童話」、ラスト・シーンの舞台がこのヴィクトリア・ピークだったらしい。ビクタによれば香港で常盤貴子の人気はスゴイらしく、映画のシーンに使われたベンチで記念写真を撮るのが流行ってるそうな。ホンマかいな? 映画は未見にもかかわらず、あれよあれよと、ビクタに促されるままに親と並んでハイ・チーズ。なにも香港まで来て常盤貴子のロケ地観光しなくても……。「ビューティフル・ライフ」のロケさえ間一髪で見逃した小生です。

ピークまで迎えに来たバスに乗って、今度は南側の淺水湾(レパルスベイ)へと向かう。ここら辺りは高級リゾート地らしく、ハイソな大邸宅がときどき道路の脇に現れて、納税者が人口のたった3割しかいなくてもまかなえる香港の財政事情を物語ってくれる。バスを降りると、仏教の巨大観音像と道教の巨大天后像が極彩色で両サイドにそびえる。ここにもあるし、さっきの文武廟にもあった、なでるとお金が儲かると言われる置物。リアリストな香港魂……。急に降りだした雨はすぐに止み、青空の広がったビーチはもう夏のリゾートで、小生のまとった綿のセーターはなんだか場違いだ。

ランチの飲茶食べ放題は、ハッピーバレー競馬場内のレストランにて。競馬は裕福な紳士層の楽しみであるから、その中のレストランは良質だとはビクタの説。ビクタ班だけじゃなく、他の観光グループも一斉にここに集結しているようだ。もちろん味は良かったし種類も豊富でいいんだけど、なにせ周りが全員日本人観光客なのであまし楽しい雰囲気とは言えない。と言いつつもプーアル茶を何杯もお代わりして一通り食したあとは、お土産のカタログ・ショッピングに、パトロン氏はいそしむ。もちろん小生も便乗し、杜仲茶を注文してもらう。日本でも売ってるけど、ほとんど成分なし。モノホンの杜仲茶は医薬品のため、持ち込み制限もある貴重品だとか(これもビクタ談)。
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←駐車場にあった標識


食後はお決まりのショッピング・センター廻り、3軒ハシゴでございました。宝石工場(パトロン氏、カルティエのフェイク指輪ご購入)、シルク製品店(その名もバリバリ日本語「絹の都」)、免税店(街全体が免税店な香港、なのに思わず小生も自腹切っちまった)。ようやく午後4時にシェラトンに到着。これでめでたくフリーとなる。

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