チャン・マリーの香港熱病日誌〜2000年黄金週間

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       4.30

迷所?


ツアーから解放されたその足で、ネイザン・ロードを挟んでシェラトンの向かいにあるペニンシュラに直行する。親が心に決めていたアフタヌーン・ティーをいただくためだ。彼女はしっかりビクタから情報を仕入れていて、ペニンシュラはアフタヌーン・ティーのセット(大量のお菓子と大量の紅茶のセット)よりもストロベリー・チーズ・ケーキがおいしいと言う。小生はスコーンを注文する。そして親が件のケーキを注文するが、ウエイターは曖昧な返事でなかなかOKと言わない。そこでオバタリアン・パワー全開、しつこく食い下がり何とか承諾させる。ウエイター氏のあの態度は、あきらかに出し惜しみをしている様子だった。なにせメニューに載せてないんだから。スコーンもケーキもお味は最高で、満足満足。 image (8.0KB)

今まで食したスコーンの中で一番うまかった→


さあて、そろそろ行こうかってことで伝票持って、なにげに入口へ。おっと、いけね。テーブル会計だった。すでに片づけられた元のテーブルに、すごすご戻る。しかもパトロン氏のカードがトラブって、小生のカードで落着。そんで真っ白なテーブルクロスに、タイミングを失して乗っけられたマヌケなチップ……。うれしはずかしペニンシュラ体験であった。

さてと、今日の夕飯はどうしよう。なにも調べずとりあえずまたセントラルに行ってしまう。きのう、ニッキが「あの一角はレストランがあるよ」と教えてくれたのだ。だが行ってみるとなんだか入りづらい。そこで『地球の歩き方』の登場。道端でパラパラめくるも現在地が把握できない。(もしかして現地で詳しい地図をゲットした方が良かったのかな。)まいっか。適当に歩けば、レストランくらいなんかあるだろう。しかし表通りはでかくてきらびやかなブティック、裏通りはシャッターを降ろした暗がりでちょっと戸惑ってしまう。セントラルは食事をするエリアじゃなかったのだ。
しばらくうろつくと、そこに1軒明かりをともした飯屋があるではないか。もろジモティー向けのファミレスのような……。イメージしていたものとなにかが違うと思うが、パトロン氏の「もう疲れた、ここに入ろう」の攻撃に敗北、止むなしと判断。その名は「老地方」。

適当な(ホントにテキトーな)英語で質問しても、店員は全くわかってくれない。(ショック……。)広東語で一生懸命説明しようとしてくれる。まいっか。なんとなくわかれば。メニューには、ジャンル名だけ英語表記がしてある。 親は(漢字から察するに)オイスター・ソースのかかった野菜ヌードル、小生はチャーハン(詳細は失念)を注文する。ヌードルの種類は「noodle in soup」と「noodle with soup」があってラーメンは前者、後者は麺が皿に盛られて出てくる。ラーメンが食べたかった我が母は前者の中から選ぶべきだったが、ここで単純なケアレス・ミス。後者を選んでしまった。さらに、「野菜」がレタスのみだったことでハズレ。翻って小生のチャーハンはめちゃ美味。さらさら&もっちり、ファミレスでも本場は本場だねぇ。

  大胆にかかったオイスターソース。
 ↓味が濃いい
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スープはネパールを髣髴とさせる味↑ 

メニューからすると、日常的な定食屋のようだ。周りを見回してもみんな、1人ドンブリ1個を食べている。値段は2人で70ドルくらい。会計は出入口のレジで。こういうところのチップはどうすればいいのか良くわからない。レジにいた年輩の女性にチップを渡すことができないまま出てきてしまった。店の外で2人で一瞬もめた結果、親がまたわざわざ店に戻って、チップを渡してきたのだった。なにもそこまで……。(結局お店の人には笑われたらしい。)なにはともあれ、周囲に全く日本人観光客の姿がなかったのと、良くは知らなくてもなんとかなるもんだと心得たのとで、我々なりに大満足であった。

食後、地下鉄セントラル駅出口そばのビルにHMVを見つけたので、思わず入ってみる。この空間だけ日本と同じで、勝手がわかるので落ちつく。椎名林檎のでかいポスターに見るように、日本のCDはかなりのスペースを割いて置かれている。小生はレスリー・チャンとケリー・チャンを購入。(ちなみに後者は、フェイ・ウォンと間違えて買ってしまいました。見覚えのある顔で早合点しちゃったの。←名前見ろって。)

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