チャン・マリーの香港熱病日誌〜2000年黄金週間

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マカオを歩く


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←この急坂からモンテの砦に向かう人は皆無

八角亭はその名の通り八角形をした小さな図書館で、建築に詳しくない小生には異国情緒あふれるとしか表現できないが、とてもナイスな建物だ。ここからとりあえず、街を見下ろせる「モンテの砦」まで歩くこととする。雨が上がると、急な登り坂では汗が出る。イギリス植民地だったとは言え中華色の強い香港とはずいぶん趣が異なり、ポルトガルのアジア貿易基地だったマカオの家並みはヨーロッパの香りを漂わせている。色の感じが違うんだな。モンテの砦からは街が一望できる。これから向かう、壁1面だけを残して廃虚となった「聖ポール天主堂跡」も、すぐ下に覗き込めた。
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中央に見えるのが天主堂跡→


来た道の反対側にある階段を下りたら、すぐのところが天主堂跡だった。ここには観光客が密集しており大変なにぎわいになっている。その前の通りは骨董屋が軒を連ねており、そのうちの一軒で親はお目当てだった纏足靴の置物を買う。それにつられ、小生もつい買ってしまう。「恒美家具」にて一つ150ドル。(マカオにはパタカという通貨があるが、香港ドルもそのまま使える。)また別の店では清代の香水入れなどを眺める。ガラス製のもの、木製のもの、陶器のものなど小さいのに細かい模様があって心惹かれるものがある。親が買うのにつられて、つい小生も買ってしまう。い、いかん。一応値切りはしたけれど、結局はつかまされた気がそこはかとなくしたりする。ガラス製700ドル、木製300ドル。小生のは木製。これが今回の旅行で最高額のお買い物だった……。



 ↓周囲のタイルに溶け込むモザイク小生
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小雨降る新馬路→


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骨董街からしばらく歩くと、日本の地方都市の駅前にあるような明るい商店街となる。有名なエッグ・タルトを買い食いしてさらに少し行けば、「セナドの広場」だ。広場の地面は波形の縞模様にタイルを敷き詰めてあって、テーマ・パークのよう。マカオは、街全体が粋なブリキおもちゃみたいだ。広場の前の通り「新馬路」を西に歩いて、今日のランチはちゃんとガイドブックで調べたレストランに行くつもりだ。

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